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映画化された聲の形(原作漫画)のあらすじと結末(ネタバレあり)

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聲の形(こえのかたち)という漫画をご存知でしょうか。
先日、某コンビニで買い物をしていた際、レジの画面で今月(2016年9月)17日から映画が放映されるのを知りました。

数年前に夫が買って来たのを思い出し、改めて1巻から読み直してみました。

今回は、この聲の形という漫画を紹介してみようと思います。

 

概要

聲の形は、2013年~2014年頃、週刊少年マガジンで連載されていた、大今良時氏が描いた単行本全7巻(完結)の漫画です。


2015年『このマンガがすごい!』のオトコ編で第1位も獲得しています。

学校を舞台に、聴覚障害を取り扱っていていることもあり、社会派の学園漫画として分類されるようです。

物語は、小学6年生のガキ大将の石田将也(いしだしょうや・↑画像左)と転校生の西宮硝子(にしみやしょうこ・↑画像右)を中心に展開します。

将也は耳の聞こえない硝子に対してひどいイジメをして、また転校に追い込んでしまいます。結果、自分がいじめの対象となった将也は、高校まで孤独な生活を送ることになります。このまま死んで行くならと、将也は硝子に会いにいくことを決意することから物語は始まります。

 

手に取った切っ掛け、読んで受けた衝撃

我が家で読むきっかけとなったのは、とあるラジオでおすすめの一冊として紹介されたことで、夫が会社帰りに買ってきたことです。早速1巻を読んだ私は、そのリアルないじめの描写に衝撃を受け、読んでいて辛くなってしまいました。

 

転校生である硝子を対象として始まった将也によるいじめ。しかし、先生や周りの生徒は気づいていながら止めません。


いじめはますますエスカレートし、歯止めが効かない様子が描かれます。
ある日、校長先生からクラスでいじめがあること、何個も壊された硝子の補聴器の弁償題は100万円以上にもなることを知らされます。
すると、周りの生徒は、急に自分は悪くない、あれだけ止めたのに、と言いだす。

そして、簡単にいじめの対象が将也にうつります。いじめの原因は、聴覚障害ではありません。いじめは、子供たちの「はけ口」として、自分とは異なるものを見つけたり、作り出すことで始まるのです。

どこでも起きうるいじめ。もし、自分が硝子の立場だったら、自分の子供が将也の立場だったら。。。そんな風に自分や周りの人を、漫画の中の登場人物に置き換えて読んでしまう漫画です。

 

ストーリーと結末(ネタバレあり)

退屈が大嫌いな小学6年生の将也は、毎日危険な遊びや喧嘩をして、退屈に勝利してきました。退屈に負けそうになったとき、転校生が現れます。耳の聞こえない少女雨宮硝子。

硝子は、ノートを使って会話をします。将也は、耳元で大きな声を出したり、うまく読めない朗読の物真似をしたり、からかい始めます。

周囲も、授業の内容を教える手間や授業が遅れること、合唱でも音痴であることから、不満を口にしはじめます。

周りに「実害」を与えていることに気付いていない様子の硝子に興味を持ち、将也は本格的ないじめを始めます。
いじめを止めない担任に「お前の気持ちはわかる」と将也は言われます。充実感を得る将也。補聴器を何個も壊し続けたある日、クラスでイジメがあること、補聴器の弁償は100万円以上になると校長から告げられます。

クラスからは、いじめを止めようとしたのに将也がやめなかったと言われ、いじめの対象は将也に移ります。担任は自己責任だと突き放します。

ついに硝子は転校してしまいます。小学校を卒業し、中学に入るも孤立する将也。時は流れて高校三年春。


孤独なまま大人になり死んでいくならと、将也はやり残した子とを片付けようと決意し、アルバイトで貯めたお金と身の回りのものを売ったお金で、補聴器の弁償代を払った母親にお金を返し、 硝子に会いに行きます。

 

自分の過去の過ちを許してもらいに会いに来た将也を見て、硝子は逃げ出します。

覚えた手話で「お互いのこえが聞こえてたらどんなによかったか、 友達になりたい」と将也は伝えます。

そして、いじめをした罪悪感を原動力に、これからは硝子のために命を捧げると将也は語ります。

笑った硝子の顔を初めて見た将也は、自分の過ちを忘れてしまうのではないか、自分にとって都合の良い結果になって、良いのかと自問自答します。

そして、硝子から奪ったたくさんのものを取り返さないといけないと決意します。


少しずつ距離を縮める将也と硝子。硝子は、勇気を出して「いちだくん、うきぃ(いしだくん、好きぃ)」と思いを伝えますが、将也には伝わりません。(「月?」と勘違いする)

 

硝子の家族と訪れた花火大会。突然帰った硝子を将也は追いかけ、部屋から飛び降りようとしているのを目撃。助けようとして、将也が代わりに落ちてしまいます。

 

みんなが築き上げたものを壊してしまったから死のうとした語る硝子。

2週間経って、ようやく将也は目を覚まします。病院を抜け出し、見つけた硝子に、「生きるのを手伝って欲しい」と将也は伝えます。

 

最終話、成人式に出た二人。小学校の同窓会が開催されている部屋のトビラを硝子と一緒にあけるところで物語は終わります。

 

感想

とにかく、1巻が衝撃です。読むのが辛いです。

が、2巻目以降まで是非手を伸ばしてください。上(↑)のあらすじでは、将也と硝子の二人に焦点を当てていますが、少しずつ友人に心を開き、周りを巻き込みながら、変わっていく将也の姿に心温まることと思います。

 

この漫画を読んだ方の中には、散々いじめた将也のことを硝子が好きになり、いじめた人間(将也)にとって都合の良すぎる展開に共感ができない、という声もあるようです。

 

でも、この漫画が伝えたいメッセージは「生きる」こと。それは、将也が硝子に伝えた「生きるのを手伝って欲しい」という言葉に集約されています。また、最後の場面にもそのメッセージが込められているように思います。辛いことがあっても生きてほしい。死を選びかけた将也と硝子の2人が生きていてくれて本当に良かった。

 

1巻の後味の悪さと打って変わって、最終巻の読後感は、読んで良かったと思える内容だと思います。

漫画にしてもいろいろな意見を持っている方がいるでしょう。是非、原作漫画を読んだ方、これから映画を観る方(観た方)の感想も聞いてみたいと思います。

 

原作と映画の違いは?

まだ放映は始まっていませんが、既に試写会で観た方はいるようです。
が、結末が原作と同じであったのかは語られておらず、まだわかりません!

全7巻のストーリーを120分程度の映画におさめるわけですから、ストーリーや結末が原作漫画と異なる可能性もあるかと思います。


うちは、まだ子供が小さいので映画館で観ることは叶いそうにありません。DVDレンタルまで待つとなると私が結末を観ることができるのは来年になりそうです。もし、映画館で観た方がいらっしゃいましたら教えてください!

 

聴覚障害を取り扱った小説

少し方向性は異なりますが、聴覚障害を取り扱った小説「デフ・ヴォイス」もおすすめです。

手話通訳士、なかでも「法廷通訳」についての社会派ミステリーで、手話にも種類がある(!)ことや、コーダ(両親がろう者の元に産まれた聞こえる子供)の存在、そして、聴覚障害を持つマイノリティが抱える問題を知ることができます。

内容も読んで良かったと思える、素晴らしい内容です。

仕事と結婚に失敗した中年男・荒井尚人。今の恋人にも半ば心を閉ざしているが、やがて唯一つの技能を活かして手話通訳士となる。ろう者の法廷通訳を務めていたら若いボランティア女性が接近してきた。現在と過去、二つの事件の謎が交錯を始め…。マイノリティーの静かな叫びが胸を打つ。衝撃のラスト!
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